子どもリズミック協会対面セミナーで感じた音楽の力

先日、子どもリズミック協会の対面リトミックセミナーを受けて来ました。
大変内容の濃い、素晴らしいセミナーでしたが、
深く心に刻まれたのは、「子どもは可能性のかたまり」であるということ。
そして、音楽はその可能性を育てる栄養になる、ということを確信しました。
子どもリズミックメソッドは「楽しい」の中に音楽の本質がある
リトミックとは、スイスの作曲家ダルクローズが考案した音楽教育法のひとつです。
ダルクローズがはじめて教えた生徒たちが、ただ規則に従って音楽を考えているだけで、いくら楽器の演奏はできても、
音楽を感じたり、表現することが十分にできていないことに気がつきました。
そして、人間は自分ですすんでやりたい気持ちがあるときは体をリズムに合わせることはたやすいのに、
心が閉じてしまったり、逃げたい気持ちのときには体をリズムにあわせて反応させることができないことに注目しました。
そこで、リトミックのレッスンで心の集中を高めて、自分の体をコントロールし、
頭で考えたことを上手に行動に移せるようにすることを考えたのでした。

リトミックの良さは、
楽しい、音感や聴力がつく、拍感・リズム感・表現力がつく、集中力がつく・・・
など様々ありますが、
大切なのは自分が「感じること」。
振付が決まっているダンスや、運動とは違うのです。
指導を一歩間違えるとリトミックとは違うものになってしまいます。
今回、セミナーを受けて、子どもリズミックメソッドはただ楽しいだけでなく、
楽しく取り組むうちに「音楽の本質」が身につくメソッドなのだ、
ということを実感できました。
生徒の立場でリトミックを体験して見えたこと
セミナーは子どもリズミック協会会長の加山佳美先生が指導して下さいました。
生徒として一日、
まさに童心に返って音楽の楽しさ、素晴らしさを体験させていただきましたが、
なかでも感動したのは、
加山先生のレッスンは最初の挨拶から、生徒とのコミュニケーション全てが
「音楽の要素」に繋がっていることでした。
目の前の生徒さんを観察し、
「今日はこんな感じなのね」
と寄り添うところから始まり、音楽の力で体と脳が目覚めるように導いていく。
リトミックで言う、
自分の中の第6番目の感覚(=見る、聴く、触れる、味わう、匂うの他にもう一つ、筋肉運動によって育てられる動きの感覚)
にスイッチが入るのを感じました。
この第6番目の感覚が目覚めてこそ、本当に身体で音楽を感じ取ることができるのです。
そのように生徒の感覚を目覚めさせるには、まず講師自身が「感じて」、
湧き上がってくるものを表現して演奏することがとても大切。
講師のエネルギーが受け取る側(生徒)にこんなにも影響があるのだ、
ということを加山先生の演奏から痛感しました。
そして、常にエネルギッシュでユーモアに溢れ、笑いの絶えないレッスン。

それはサービス精神であり、根底にあるのは、「愛」なのだと思いました。
目の前の生徒さんはみんな無限の可能性を持っている。
先生がそう信じて向き合ってくれることは、生徒さんに確かに伝わり、
あたたかさを感じ、安心感のもとでのびのびと自分を表現できるようになる、
ということも実感できたとても貴重な一日でした。
子どもの「可能性」という「種」に、たくさんの音楽の栄養を届けたい
音楽を学ぶ目的は、
賞を目指して誰かと競い合うことでも、楽譜通りに弾けるようになることでもありません。
無限の可能性を持って生まれてきた自分に気がつき、愛すること。
挑戦することを楽しみ、
自分を表現し、想いを伝え、人と分かち合う喜びを知り、
より豊かな自分を育んで行くこと。
私はそう考えています。

そして、音楽の持つ奥深さと豊かさは、子どもの「可能性」の「種」を育てる栄養になります。
その栄養を、愛情をもって、正しい方法であげて行くことが、私たち音楽講師の役目です。
志と熱意のある講師の方々と出会い、
共に受講できた時間も大変幸せで、そのような思いを強く持ちました。
セミナーを通して学べたことや気付きをレッスンに生かし、
子どもたちが楽しくのびのびと、自分の可能性を広げてゆけるレッスンをしてまいりたいと思います。




